伊達市の桃をめぐって(2)伊達市JAに問い合わせてみた
結局、総生産量の何パーセントが検査されているのかわからなかったので、伊達市のJAに問い合わせました。
すると、生産者であるわんこそばさんの勘違いがありましたので、お知らせします。
勘違い(1)出荷停止は100ベクレルなので、99ベクレルのものは出荷する
勘違い(2)伊達市の桃は出回っている
また、桃の放射能に関する検査は、生産者全員に対して、収穫前(7月下旬)に品種ごとに一度検査しただけということもわかりました。検査には時間がかかり、桃はなまものなので、出荷時に検査すると腐ってしまうので、出荷時にはいちいち検査できないということでした。
さらに、東日本大震災前年よりも、震災のあった昨年のほうが出荷総量が増えていることもわかりました(震災前年 約7000トン、震災の年 8634トン)。
出荷総量が増えた理由は、
(1)天候に恵まれた
(2)農家が個人あてに出荷していた分が、JAにまわってきた
つまり、桃が大好きな人たちの一部は、放射能汚染を危惧して桃の宅配をお断りした。お断りされた分が、JAにまわされて出荷された・・・ということではないでしょうか。
では、伊達市の土壌はどのような状況かというと、500~1万ベクレル汚染されています。また、ネットで調べると、2万ベクレルを超えたところもあるようです。
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伊達市の米の作付けについて 家の畑の土の放射線を東京に送り調べてもらいました... http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1163233876 伊達市の米の作付けについて 結果がきたのですが「セシウム134&137―19,931Bq/kg」で米作付け制限水田土壌暫定基準値5,000Bq/kgの約4倍でした。畑と田は違うかもしれないですが、家の周りは田んぼだらけですのでそんなに値的に変わるとは思えません。 -----------(以上、一部抜粋)---------------- また、以下のような土壌汚染状況を調査したマップもあります。
家の畑の土の放射線を東京に送り調べてもらいました。福島県では個人からの土壌放射線は調べてもらえないとの事でした。
【伊達市 農地土壌の放射性物質濃度分布図】
まー、大目に見て、この分布図でみると、グリーンな部分が多いですから、1000~5000ベクレルでしょうか。
今、日本はダブルスタンダードで、原発施設から出される100ベクレル以上のものは以下のように黄色いドラム缶に入れて厳重管理。
これの何十倍ものところで、桃が生産されているわけです。
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