誕生を喜べない出産をした郡山市の家族のはなし
木下黄太さんのブログに、こんな記事が。
------------------------
【木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」】
“郡山、足指が3本で内2本が癒合し口蓋裂の赤ちゃん。白河、脳障害の赤ちゃん。元復興大臣間質性肺炎死亡。”
まずは、今回の出産についてですが、郡山市在住の知人Aさんの家族(三十代)が、先月、お子さんを出産をしました。出産前に医師から奇形があることは説明を受けていたそうです。
医師は口蓋裂については、遺伝的要素が強いのではないかと説明をされていたそうです。しかし、その他に足にも障害があるようだということも伝えられており、その女性はそれを承知で出産したそうです。(この家系に過去に奇形は出ていない)
そして実際産まれて明らかになったことは、口蓋裂については両端から裂けており、足については、指が3本しかなく、そのうちの2本が完全にくっついていたそうです。今後はこれらの障害について手術を受ける予定とのことでした。
本人は震災後もさほど放射能のことは気にせず普通に暮らしていたそうです。食べ物も地元のものを食べていたとのことです。放射能が原因かはわからないものの、今になって悔やんでいると話していました。
過去に友人の家系にはそのような奇形はおらず、遺伝とは考えにくいとも言っていました。
友人の家族全員が、今どん底にいます。何と声をかけたらいいかもわからず会話を選んでいる状態です。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b0d16f9780077448db77faf6f3621c13
-----------(以上、木下黄太氏のブログより一部抜粋)----------------
新しいいのちの誕生は、喜ばしいもの。しかし、それを、喜んでいられない現実に、言葉を失う。
「避難している人なんて、マレだ」
「放射能による健康被害でどれだけ人が死んだんだ?」
「国だって大丈夫って言ってるだろう」
こういうことを言う人たちは、自分の子どもや孫、親しい友人に不幸が起きないとわからないのだろう。
いや。例え、自分の身に降りかかっても、わからないまま、死んでいくのかもしれない。
「避難しようと思っている」と言う息子に、「私をおいて避難したら自殺する」と、脅かした親もいる。
私はね、親は子どものことを、おじいちゃん、おばあちゃんは孫のことをなによりも最優先に、大事にするものだと、思っていたけど・・・。自分の寂しさを補うことが最優先だって言う人が、いっぱいいるってことに、心底、絶望している。
« 生産者の“期待”ってなんなのさ | トップページ | ナイスだね!【『女性手帳』導入案に関する声明】 »
コメント